できる事をやるしかない

アラフォー妻子持ち医師のなんとなく思っている事

健康や病気について教えてもらった事はありますか?

健康が大事、健康について関心を持って欲しい、ということを何度か書かせていただきました。多くの方は健康が大事なのは言われなくても分かっていると思われるでしょう。 それなのに、日本では高血圧が1000万人以上、肥満も1000万人以上、糖尿病も1000万人以上とたくさんの病気の方がいらっしゃいます。今健康である人はまだまだ自分が病気になる事はないだろうと盲信していたり、仕事や生活に追われてついつい健康管理は後回しなったりしていることもあるでしょうし、20年くらいは前は病気の考え方も今とは違っていた為、適切な治療や健康指導を受けられず、今になって生活習慣病と言われるようになった、というご年配の方も含まれていると思いますので、時代背景も一因とは思います。

 

そういう背景も踏まえて、そもそも、病気にならないこと、、健康が大切とは分かっていても具体的に何をどうすると病気をにならず健康でいられるのか、を知る機会はあまり多くないと思います。少なくとも、学校で数学、英語を習うように、義務的に健康について勉強する事はないのではないでしょうか。

 

健康とは何か、を具体的に説明するのは難しく漠然としてしまいますが、どんな病気に気をつけるべきなのかと考えてみると、結構シンプルです。

 

肺炎、脳梗塞心筋梗塞狭心症、癌など死因に関わる重大な病気から、膀胱炎、骨折、腰痛など多くの方が一度はかかったことのある病気まで病気の種類は山ほどあります。それらは単発で起こることもありますが、多くは基礎疾患と呼ばれる、「病気になりやすい下地」があります。例えば、もともと病気のない健康な方でも免疫力が落ちた時に急に肺炎になる事はありますが、糖尿病で免疫力が低い方、タバコで肺の働きが障害されている人の方が肺炎になりやすいですし、高血圧やコレステロールが高い人はそうでない人と比べると脳梗塞心筋梗塞狭心症になりやすいのです。

 

このような基礎疾患、病気になりやすい下地の代表格が生活習慣病、喫煙習慣です。数え切れない程ある病気全てに気をつけて生活する事は不可能ですが、生活習慣病と喫煙習慣をなおすことで多くの病気を遠ざける、予防することができます。まずは生活習慣病と喫煙が体にもたらす不利益を知り、ならないように気をつける点を理解しましょう。

 

生活習慣病を挙げると、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、肥満がその代表です。他にもいくつかありますが、この4つが注意すべき最優先です。4つもあると気をつける事も多いと面倒に感じるかもしれませんが、この4つについて気をつける事は共通していますし、ほとんどが二つに集約されます。

・食事に気をつける事

・運動する事

これに尽きます。

 

この先この2点の詳細について少しずつ考えを話していきたいと思います。

本日はここまで。