できる事をやるしかない

アラフォー妻子持ち医師のなんとなく思っている事

運動を「習慣」にしましょう

生活習慣病は多くの病気の火種です。

ご存知のこととは思いますが、生活習慣病とは糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、肥満など、生活習慣によって良くもなるし悪くもなる病気のことです。何が問題かと言えば、その病気自体では辛い症状は無いけども、何十年も先に寿を縮める様な重大な病気を引き起こすことです。例えば高血圧を放っておくと20年後には心筋梗塞で命が危なくなるかも知れない、と言うことです。

 

生活習慣病では当然、生活習慣を見直すことが大切で「食べ過ぎない」、「塩分を取り過ぎない」、「運動をする」と言うごくごく当たり前のことにしっかり取り組む、ことが重要です。ですが、その際に忘れてはいけないのは「その頑張りをずっと続ける」=「習慣にする」と言うことです。

 

1週間だけ断食の様に食事を減らしたり、1ヶ月間だけ体が痛くなるほどハードに運動したり、と極端な頑張りでは結局は続かず元に戻ってしまいます。生活習慣の改善は「その頑張りを続けられる」でなければいけません。

 

今回は運動の話をしましょう。 

 

ウォーキングは他にやっている方も多いですし、運動着とスニーカーだけで始められる、始めやすい運動です。やり始めの時は「こんな程度の運動で効果あるのかな?」と言う程度で十分です。まずは1週間続けましょう。これなら続けられそうだ、と実感できたら時間を増やすなり距離を伸ばすなり、少しずつ増やして自分にあったペースで進めましょう。走れそうな人はウォーキング中にちょっとジョギングを混ぜてみたり、早足と普通の速度を一定時間ごとに交互にするのも効果があるようです。

 

本当はどれくらいがちょうどいい運動量なんだろう?と気になる方も多いと思いますが、個人的にはあんまり難しく考えないでとりあえずやってみた方がいいと感じます。安全・安心のためにはトレーニングの本を参考にしたり、ジムでトレーナーさんに話を聞いてみるのは悪くありませんが、せっかく始めようと思った気持ちが、始める前に面倒だ、難しそうだ、となっては意味がありません。まずはやってみて、その上で確かめてみてもいいのでは無いでしょうか。

運動のしすぎ、間違った運動を続けると、普通はどこかに痛みが出ます。その時は無理をせずに一旦休んで、調べる、誰かに相談するなどすれば取り返しのつかない事にはならないでしょう。

 

最初の2週間くらいは、新しいことをしている新鮮味から何となく続けられることが多いですが、すぐに成果を実感することはできませんし、同じようなことを繰り返すのは退屈です。飽きてきます。そのうち一回休み、二回休み・・・、と言う方が多いです。そこをぐっと耐えて、続けると3ヶ月もする頃にははっきりと変化を実感できるようになると思います。そうするとそれは、当然やるべき事、日課、「習慣」に代わり、やらないとちょっと落ち着かない、運動を休んだ事に少し罪悪感を覚える、日常になるでしょう。

 

自分は不摂生な生活で、今よりも体重が10kg以上多い時期がありました。

幸か不幸か仕事が忙しく、夜飲み歩く余裕がなくなった時にめきめき痩せて(やつれて)、それまで履いていた衣服全部のサイズが合わなくなり、新しい小さいサイズで買い揃えました。そしてサイズの合わない服は全て処分して、もう太らない、と決意しました。私は週末のジョギング 1回5kmから始めてかれこれ今は7年くらい続けているでしょうか。1回10km、週2−3回のジョギングと、ささやかな(1回20分にも満たない)筋トレで何とか維持しています。自分のモチベーション維持のために、年に1回はフルマラソンに参加し、ウエアやシューズを新しくしたり、ランニングウォッチを買ったりして楽しんでいます。

 

脱線しましたが、実体験に基づき運動は是非ともお勧めします。

すごく当たり前のことですが

・無理なく (体を壊さない)

・続けられる(習慣にする)

ことが大切です。

理屈ではわかるのですが、頑張っている事には成果が欲しくなり、成果が感じられないと続ける意欲がなくなってしまうものです。

 

生活習慣をよくするのは地味で退屈な事だとわかった上で取り組む決意(?)が必要です。